【耳鳴りが治るまでの体験談】病院で受けた検査内容と、効果のあったケアグッズのこと
一昨年、2か月以上耳鳴りが続きました。たまに耳鳴りがすることはあったけど、毎日のように続いたのは初めての経験。
最初はセルフケアで様子をみていたけど、毎日続く耳鳴りがとってもストレスで病院を受診。病院は耳鼻科と脳神経外科を受診し、検査を受けました。
長く続いた耳鳴りは初めての経験だったので、とても心配でした。症状は人によって違うものですが、私の場合の症状・治るまでの経過を記録します。
同じように耳鳴りで悩んでいる方の参考になればと思います。
耳鳴りの症状(私の場合)
私の場合は、右耳だけ耳鳴りがするようになりました。耳鳴りは一日中しているわけではなく、寝る前や運動をした時、あくびで大きく口を開けた時などに、特に大きくなっていました。
今までたまに感じることのあった耳鳴りは「キーン」という音。でも、今回は「ドクン、ドクン」という音。心臓の音のような感じでした。
ネットで、耳鳴りについて調べてみると「ドクン、ドクン」という音の耳鳴りは「拍動性耳鳴り」というそう。原因はストレスの場合、病気の場合があるそうです。
長年悩みの「顎関節症」と関係は?
私は15年ほどまえから、顎関節症で右顎に違和感があります。耳鳴りの症状を感じる2~3年前に治療を受けました。治療内容は顎や体のマッサージと姿勢指導など。1年ほど受けて、だいぶ症状は改善しました。でも、今も疲れたり睡眠不足が重なると、すぐに顎の痛みがでてきます。
最近はその症状もおちついていたけど、あくびで顎を大きく動かしたときに必ず耳鳴りがするので「また顎関節症がひどくなってきたのかなぁ」と感じていました。
健康診断では「貧血」を指摘された
ちょうど、耳鳴りが続いている時期に受けた健康診断では「貧血(軽度)」の結果が出ました。貧血の結果が出たのは初めて。耳鳴りが続いた時期に、いつもの自分の体調と違うのは、この貧血くらいでした。
まずはセルフケアを試してみる
まだ病院を受診するほどの症状ではなかったので、生活習慣や食事の見直しをしました。試したのは
- 早く寝る
- 食事を見直す(貧血改善のため鉄分の多い食事をとる)
- サプリメントの服用を始める
鉄分の多い食材として、小松菜と高野豆腐を毎日食べるようにしました。
高野豆腐は、鉄分が豊富だし、普通のおとうふに比べて、たんぱく質7倍、カルシウムは牛乳の6倍含まれています。 サプリメントはディアナチュラ鉄・葉酸を摂取していました。
耳鼻科を受診(検査内容と結果)
早めに眠るようにし、食事も鉄分の多いものを食べるなど、セルフケアに励む毎日。これで、しばらく様子をみようと思っていましたが、耳鳴りは一向によくなる気配がありません。こういった生活習慣の見直しでは時間もかかりますよね。
夜、静かになると耳鳴りが余計大きく感じて、寝付けない日々が続きました。毎日、耳鳴りのことばかり考えるようになってしまい、この時期は本当に苦しかったです。
耳鳴りの原因が分からないので、心配性の私は悪い方に考えてしまってばかりで…。ネットで調べると原因として、色々な病気の名前がでてきます。「もし、この病気だったらどうしよう!?」と勝手に心配して、苦しむ日々を過ごしていました。
「耳鳴り」と一口に言っても、人によって原因・症状は違うもの。「きちんと病院で調べてもらわねば!」と思い耳鼻科を受診しました。
耳鼻科で受けた検査の内容
耳鼻科で耳鳴りのことを伝えると、いくつかの検査を受けることになりました。
【耳鳴りで受けた検査の内容」
- 中耳炎など耳の病気になっていないかの確認。
- 耳・鼻・喉は繋がっているので、鼻、喉の確認。鼻の穴からカメラを入れられて調べる。
- 耳にヘッドホンをつけ、圧力をかけて山形に波形が出る検査を受ける。
- 防音効果の高い部屋で小さな音を聞き分ける検査を受ける。
最後の二つは、子供が中耳炎になったときに受ける検査と同じでした。
鼻の穴からカメラを入れて調べる検査は人生初。痛くないか心配でしたが、ほとんど痛みはありませんでした。
検査を受ける前は、寝る前、明け方などに、耳鳴りが大きな音で鳴り響いていました。でも、最後の検査のために防音効果の高い静かな部屋に入ったら、耳鳴りが大きくなってきて、びっくり。「実は、一日中、耳鳴りしていたんだ~」と気付きました。昼間は周りの音でかきけされていたようです。
色々と検査を受け、私の場合は、耳に異常はなしと分かりました。今回の耳鳴りは、耳の病気が原因でなかったことが分かり、まずは安心。
脳神経外科でMRIを受けるようアドバイスを受けた
耳耳の病気による耳鳴りではないことが判明したけど、まだ原因は分かっていません。耳鼻科の先生の話では「耳鼻科の診察範囲では、これ以上の検査はできません。念のため、脳神経外科でMRIを受けましょう。」とのこと。
耳の異常でない場合、頭の中や脳に異常があるケースも稀にあるそうです。
耳鼻科で紹介状を用意してもらい、後日、脳神経外科を受診することになりました。
私としては、頭痛やめまいなどの症状はないし、静かな場所でしか聞こえない耳鳴りなので、少し戸惑いました。MRIを受けたことが無かったので、なおさらハードルが高く感じたというのもあります。
先生からも「あと1か月くらいなら様子をみてもいいですよ」とお話があったけど、心配なことは早く解決したいので、早々にMRIを受けることにしました。
だって、耳鼻科を受診した時点で、毎日耳鳴りのことばかり考えてしまい、頭がグルグルしていたんです。耳の病気ではないのは嬉しいけど、理由が分からないのは、もっと不安で…。
一体何が原因なんだろう、悪い病気なんじゃ…と心配がつのってしまいます。「治療が必要なら、早く始めたほうが治りも早いだろうし、とにかく早めにMRIを受けに行こう!」と思いました。
脳神経外科を受診
耳鼻科からの紹介状を持ち、いざ、脳神経外科へ。
念のため、貧血の結果がでた健康診断の結果表も持参しました。また、1か月ほど前から左腕に軽いしびれも感じていたので、それについても併せて相談してみました。
貧血は耳鳴りに関係していた?
健康診断の結果を見て、医師から「貧血は本当に軽いもので、これが耳鳴りに関係しているとは考えづらい」との話がありました。
また、左腕のしびれについては、肩こりが関係している可能性もあるので、MRIに加えて、レントゲンも撮影することになりました。
人生初めてのMRIを受ける
MRIを受けるのは、人生で初めて。
MRIを受けるため、まずは検査着に着替えます。そして、機械の故障を防ぐため、アクセサリーなどの金属を外すよう指示されました。
そして、ついにMRIに横になりました!
検査時にかなり大きな音がするとの説明を受け、耳栓をつけて、その上から、さらにヘッドホンを装着。希望すれば、音楽を聞きながら、検査を受けることもできるそうです。私の場合は、頭を調べるので、頭を固定する器具をセットされました。
この段階で、だいぶ緊張する私。身動きが取れないように、しっかりと固定されています。右手には、非常用のボタンを握らされ、検査が始まりました。
MRIの機械の音が大音量で鳴り響きます。予想以上の大音量に頭がクラクラとしました。工事現場のすぐ近くにいるような爆音でした!
あまりの爆音と、頭を固定されている姿勢に慣れず、最初の2分くらいはとてもつらかったです。MRIは音はうるさいですが、痛みは全くありません。次第に爆音にも慣れてきましたが、最初は頭が少しクラクラする感じがしてボタンを押すか一瞬迷うほどでした。検査時間は15分ほどでした。
MRIの結果
MRIの結果、脳に異常はありませんでした。では、なぜ耳鳴りが続いているのか?
医師の話では、私の場合は、右耳の近くに静脈がとおっていて、その音を耳がひろっているから、だそうです。
右耳の近くに静脈がとおっているのは、生まれたときから。今までも、耳鳴りが聞こえていた可能性はあるそうです。でも、なぜ今までは聞こえなかったのか?
それは、脳の働きによって、そういった音が気にならないようにコントロールされているそうです。脳の働きってすごい!
今回の耳鳴りの原因は「ストレスや体調不良によって、血流が悪くなっている。そして、耳が静脈の音をいつもより敏感にひろってしまっているから。」とのこと。
確かに、耳鳴りを感じるようになった時期は幼稚園の係が忙しくて、毎日のように幼稚園に通い詰める日々。夜も家に仕事を持ち帰り、作業したりで、だいぶ疲れていました。これが原因だったとは…。
レントゲンで「しびれの原因」が判明
レントゲンにより、左手のしびれは「骨のゆがみによるもの」と分かりました。骨のゆがみにより神経が圧迫されて、しびれを感じるそうです。
私の場合は、首のカーブが逆になっていることが分かりました。最近、はやりの(?)ストレートネックです。また、背骨が曲がる側弯症であることも指摘をうけました。
耳鳴りに加えて、しびれもあるので、だいぶ心配したのですが、しびれの理由は耳鳴りと関係がありませんでした。
側弯症について
側弯症が背骨が曲がっている症状です。自分が側弯症であることは、自覚してました。
初めて側弯症だと分かったのは大学時代に受けた健康診断。以降、健康診断のたびに指摘を受けています(胸部エックス線の撮影で分かります)。
私の場合は、側弯症のレベルでも一番軽い「軽度」。日常生活に支障はなく様子見のレベルといわれていて、15年以上前に初めて側弯症と診断されてから悪化はしていません。
成長期のお子さんなど、骨が成長過程にある場合は進行が早く悪化することも多いようなのですが、ある程度大きくなってからは、あまり進行することはないそうです。
今まで、自分が側弯症であるということは知っていましたが、具体的にどちらに背骨が曲がっているのかは知りませんでした。健康診断の結果では、「側弯症(軽度)」としか結果がでません。
先生に聞いてみると「背骨が右に湾曲している」とのこと。手のしびれは側弯症によって骨が湾曲しており、その骨の一部が神経にさわっているのが原因でした。しびれについては、整形外科を受診するように言われました。
MRIとレントゲンにかかった費用
今回、かかった費用(3割負担の金額)は約9,000円でした。初めてMRIを受けて、いくらかかるか心配でしたが、考えていたより安くて助かりました。
医師から受けた「耳鳴り改善」アドバイス内容
耳鳴りをやわらげるために、先生から教えてもらったことが何点かあります。
これは、あくまでも私の症状に対するアドバイス。一つの参考としてください。
枕を高くする
静脈の血が心臓に戻りにくいと、耳鳴りが大きくなるそうです。
寝るときは体を横にしますが、この姿勢は立っている姿勢に比べ、血が戻りづらくなるとのこと。枕を高くして、血が心臓に戻りやすくしてあげることが大切だそうです。また、枕を高くすることに加え、上体を少し起こして寝ると良いそうです。
下を向いたり重いものを持たない
下を向いたり、重いものをもつと血流が悪くなり、耳鳴りが大きくなるそうです。確かに、重いものを持ち上げようとすると、自分でも頭に血がのぼるような感じがしていました。
下を向くと「ドクン、ドクン」って聞こえ始めてくるので、納得!
もちろん、下を向かないようにすることは難しいけど、意識して生活するだけでも、姿勢の取り方が変わってきて耳鳴りが少しラクになったように思います。
耳鳴りを治すために取り組んだこと
今回、脳神経外科を受診して、耳鳴りの原因は病気が原因ではないと分かりました。
手のしびれについては整形外科の受診を進められましたが、運動不足でもあったし、まずはストレッチなどを頑張って、様子を見ることにしました。
(しびれを感じていたのは寒い時期でした。ストレッチに励み、暖かい時期になったら、しびれはほとんど感じることがなくなりました。)
私の耳鳴りは、ストレスや疲れが原因。自分で生活を見直していくのがカギです。基本的なことばかりですが、下記のことに気を付けて生活するようにしました。
- バランスのよい食事
- 早く寝る
- ストレスをためない、意識的にストレスを発散する
- 運動をする
生活を見直しても、なかなか治らない耳鳴り
生活習慣を見直して、様子をみていても耳鳴りは続いてなかなか治りませんでした。バランスのよい食事などは自分で管理できても、忙しくストレスの多い時期だったので、精神的に追い詰めらている気分の日が多くて…。
そうすると、また耳鳴りがひどくなっていって…。早く寝ようと布団に入っても、耳鳴りがうるさくて眠れない。眠れないことが悩みとなって、一日中、気持ちが不安定でした。
脳神経外科でのアドバイスも試してみたけど…
脳神経外科でアドバイスを受けた「枕を高くする」「上体を起こして寝る」ことも試してみましたが、慣れていないと、この姿勢がつらくて非常に眠りづらいです(汗)枕が高いと私の場合、とっても首が疲れるのです。
頭では分かっていても、実行するのって難しいものですね。
耳鳴りに効果のあったグッズ
とりあえずは、出来る範囲で、体をほぐしてリラックスさせよう、血流をよくしようと、毎日ストレッチを繰り返しました。耳鳴りがひどかったのは、冬の寒い時期。血流をアップさせるため、体を温めるように衣服選びも注意しました。
それでも、なかなかよくならず、友達に会うたびに「耳鳴りがうるさくて、眠れない~」と相談をしていました。
そうしたら「ベネクスの、寝るときに使うネックウォーマーがあって、それをつけるとよく眠れるよ!」とのアドバイスが!
どうやら、寝るとき専用のネックウォーマーというのがあるらしく、疲れが取れる特殊な布で出来ているとのこと。
友達の話では「ネックウォーマーをして寝るだけで、翌日のスッキリ具合が全然違う!」とのこと。値段も手ごろだし、耳鳴りにきくかは分からないけど、疲れもたまっているし、今よりはよくなるかも…と思い購入しました。
ベネクス「疲れとり首ウォーマー」について
ベネクスの疲れとり首ウォーマーは、ムック本の付録として販売されています。
これが「疲れとり首ウォーマー」。副交感神経をあげて、ぐっすり眠れるようになるそうです。「ナノ化プラチナ」がねりこまれた生地で出来ているとのこと。
洗濯しても効果は変わらず、半永久的に使えるそう。
付属の本によると、人間は活動的になる昼間は交感神経が高く、夕方から副交感神経が高くなるのが健康な体。
でも、昼間の強いストレスなどによって、それが上手に切り替わらないと、夜になっても副交感神経が高くならず疲労物質をためこみ不調につながるそうです。
ベネクスのネックウォーマーをつけることで、きちんと副交感神経が働くようにするのを助けてくれるそうです。
生地にはナノ化プラチナが練りこまれており、この繊維が肌に触れると、微弱な電磁波が流れて自立神経に作用し、副交感神経が高まって血流がアップする仕組みだそうです。
ネックウォーマーを試してみた
ネックウォーマー口コミを調べてみると、効果があった人、全く効果が無かった人と、意見が分かれています。
確かに、こういった商品は人によって感じ方がだいぶ違いますよね。友達は「よく眠れるようになった」と話していたし、まずは試してみることに。
私の感想
私の場合、血流が悪くなっていると医師も話していたし、ネックウォーマーは血流改善に効果があるとの説明があるので、だいぶ期待して使い始めました。
…というか、わらにもすがる思いで試しました。
そうしたら!!ネックウォーマーを使い始めて数日で、耳鳴りがあまり気にならなくなりました。
まさか~と思いつつ周りに話すと「精神的なものが原因じゃないの?」とも言われる始末。本当に、このネックウォーマーのおかげかは、よく分かりません(汗)
でも、自分としては、このネックウォーマーを使うまでにも、セルフケアに取り組んでも耳鳴りが一向に良くならなかったし、ネックウォーマーを使ってから耳鳴りがだいぶ軽減したので、ネックウォーマーのおかげかなと考えています。
きっと私の場合は、効果があったのかな、と思っています。その後、毎晩寝るときはつけて寝ていて、私の場合は、ネックウォーマーを使い始めてから2週間もたつと耳鳴りは治っていました。
ちなみに、耳鳴りが治ってからも、冬は毎日使用しています。夏はさすがに暑いのであまり使っていません。でも、夏でも疲れた日や旅行中など、よく活動した日はつけて寝るようにしています。
夫の感想
耳鳴りが軽減したのが嬉しくて、試しに夫にもネックウォーマーを使ってもらいました。夫は耳鳴りはしていないけど、年中仕事が忙しく疲れています。
だから、このネックウォーマーで「いつもより疲れが減るといいな」と思いすすめてみました。翌朝、夫に感想をきくと「特に何も変わらない…」と話していました。
ちなみに、夫の首にはネックウォーマーが少し小さくて、キツキツの状態。このネックウォーマーはサイズ的には女性用だと思います。(夫はちょい太目体型なので、細身体系の男性なら大丈夫だと思います。)
夫は普段から、ネックウォーマーやタートルネックの服は着ないタイプ。首に何かを巻くのがいやだそうで、ネックウォーマーもつけごこちが悪かったそう。疲れがとれるどころか、不快感を感じてました(汗)ごめんね…。
結局、私は効果があったと感じたけど、夫には効果なしでした。
最後に
耳鳴りの原因は、人それぞれだと思うので、あまり長く続くようだったり、症状がひどいのであれば病院を受診された方が安心だと思います。
私も理由が分からずに、勝手に自分でネットで検索して、余計な心配をしてしまっていました。今回の記事の、耳鳴りの受診記録と、耳鳴りにおすすめのグッズは私の一つの例・意見でしかありませんので、その点、ご注意いただければと思います。
同じような症状の方の参考になれば幸いです。長文お読みくださり、ありがとうございました。